顎関節痛について

顎関節痛とは顎関節と咀嚼筋の異常によって生じる痛みのことです。顎関節症を代表する症状のひとつで、他に原因となる疾患がない場合に顎関節症と診断されます。20～40代の若い年代や、女性に多いとされています。

顎関節痛の原因

顎関節痛の原因については、無意識に上下の歯を接触させる癖や歯ぎしり、食いしばり、ストレスによる顎関節や咀嚼筋の緊張が挙げられます。

原因はひとつだけとは限らず、複数が重なっている可能性もあり、まだ解明されていない部分も多いと言われています。

顎関節痛の症状については、主にあごや頭部側面、こめかみに痛みが発生します。口を開閉させるときや歯を噛み合わせるときに痛みが発生し、あごの痛みと一緒に雑音がする他、首の痛みや目の疲れ、頭痛を伴う場合もあります。

痛みを避けようとして口を動かさずにいると、組織の血行不順や筋肉の硬直が進行し、痛みだけでなく開口障害に発展する可能性があります。咀嚼筋の血流に異常があれば、咀嚼筋とつながっている側頭筋や首前面の胸鎖乳突筋、首と肩の筋肉である僧帽筋に広がり、首や肩の痛みにつながります。

あごの痛みや違和感を我慢したり放置したりすると、さらにストレスが溜まって症状が悪化してしまう場合があります。当院では、まず症状の原因を詳しく分析してから、本来の機能を取り戻すための治療を行います。お気軽にご相談ください。